賃貸仲介の営業職って楽しい?仕事内容やメリット・デメリットを解説
賃貸仲介の営業の仕事は、人と理想の物件をつなぐ仕事です。「こんな家に住みたい」というお客様の理想を叶え、貸主の利益も作る仕事です。頑張り次第では自分の収入も大きく伸ばすことができる、夢のある仕事だともいえるでしょう。
今回は、賃貸仲介の営業の仕事の内容や流れ、メリット、デメリットなど詳しくご紹介します。不動産業界の中でも求人が多い職種ですので、この業界に興味のある方はぜひ参考にしてください。
目次
賃貸仲介の営業とは?仕事内容を詳しく解説!
賃貸仲介の営業職は、賃貸物件を探しにきたお客様に、条件に合う物件を紹介するのが仕事です。気になった物件の内見に案内し、契約手続きをしたら鍵の引き渡しをして完了です。
貸主から物件を紹介する依頼を受けたら場合は、広告などを出し借りたい人を探します。契約が決まれば仲介手数料が貰えますので、借主・貸主、双方からもらう手数料が利益となります。
基本的には反響営業で、お客様からアプローチがあってから対応しますので、1日中電話をかけたり、飛び込み営業に回ったりということはありません。
物件情報を仕入れること
まずは紹介する物件がないと話にならないので、物件情報を仕入れます。
賃貸物件の空室状況を確認する作業は「物件確認(物確)」とも呼ばれており、お客様が興味を持った物件をより詳しいご案内をするために欠かせない、大切な仕事です。
▼物件確認(物確)についてはこちらの記事も参考にしてください!
家を貸したいと思っているオーナー、大家さんを探したり、管理している物件に空きができたらすぐに入居者を募集します。
写真などを工夫して掲載しお客様の反響を得ること
物件情報をホームページやポータルサイトに掲載して反響を待ちます。賃貸仲介は基本的にお客様の反応ありきなので、問い合わせがないと仕事になりません。反響を得るためにも、物件情報を充実させることはとても大切ですし、何より今は写真が重要です。
インターネットで検索して物件を探す人がほとんどですから、パッとみて「この物件、気になる!」と思ってもらわなくてはなりません。写真の数はとても大事なので、できるだけさまざまな角度から写真を撮ってたくさん掲載しましょう。
▼物件撮影のコツについてはこちらも参考にしてください!
もちろん、最新情報を確認しておくことも大切です。すでに契約が決まった物件を掲載し続けることのないよう、注意します。
接客対応、物件紹介(内見)
気になる物件があるとお客様から問い合わせがあったら、いよいよ営業としてお客様と直接対応します。お客様の話を聞き、物件の説明をしつつ、内見の日時を決めます。時間があれば、その日のうちに内見に行くこともあります。
要望をよく聞いて、お客様のニーズを引き出すことができれば、それ以外にもこんな物件がありますよ、と適した物件をご紹介することもできるでしょう。
その日のうちには決まらないことが多いので、その後のフォローも欠かせません。今はメールだけでなくLINEなどのSNSを使ってお客様とつながることが増えています。定期的に連絡をして信頼関係を築いていき、希望に合うお部屋を紹介していきます。
条件の確認、交渉、打ち合わせ
この物件にしよう!と決まったらいよいよ契約なのですが、その前にやることがあります。家賃、敷金、礼金などの条件を改めてオーナーに確認します。場合によっては、家賃を下げて欲しい、礼金をゼロにして欲しいなどの交渉をすることもあります。
まさにこれこそ仲介といった仕事で、双方が満足する条件で話をまとめなくてはなりません。
入居審査、重要事項説明
条件交渉がまとまったら、入居審査になります。入居希望者に契約に必要な書類を揃えてもらい、重要事項説明書を作成します。
重要事項説明は宅地建物取引士の資格がないとできませんので、もし自分で資格を持っていない人はその部分だけ社内の他の人に担当してもらう必要があります。
契約して物件の引き渡し
重要事項説明と契約手続きが済んだら、いよいよ物件の引き渡しです。日時を決めて鍵をお客様に渡し、仲介の仕事は完了です。
賃貸仲介営業の収入
賃貸仲介営業の仕事は、基本給+インセンティブの形で給料を支払っている会社が多いです。平均年収は400万円台といわれていますが、そこは自分のがんばりしだい。平均以上の収入を得ることももちろん可能です。
年功序列の会社とは違い、がんばればがんばった分だけ「給料」という数字で自分の努力が見えるので、非常にやりがいを感じられるでしょう。
賃貸仲介営業のメリット
不動産の仕事は忙しい、大変というイメージもあるかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか。仲介営業の仕事は売買仲介とはまた違ったメリットがあります。
飛び込み営業など辛い仕事が少ない
営業=辛い、と思っている人も多いでしょう。しかしそれはテレアポや飛び込み営業のことではないでしょうか。売買仲介ではそのような営業スタイルもこなしていかなくてはなりませんが、賃貸仲介は基本的に反響営業です。
お客様の問い合わせに対応しますので、精神的に辛いということは少ないはずです。
未経験でもチャレンジできる
賃貸仲介の仕事は学歴不問、未経験でもOKとしている会社もあり、全く違う業界から転職してくる人も多いです。転職するにあたり特に資格も必要ありませんので、自分の力で稼ぎたい!と思っている人には向いてる仕事です。
ただし、宅地建物取引士の資格があれば仕事の幅も広がりますし、会社によっては資格手当が出ることもあります。持っていれば他業種に転職するときにも有利になることがありますから、入社後でも良いので取得しておくことをおすすめします。
▼宅地建物取引士についてはこちらも参考にしてください!
賃貸仲介営業のデメリット
賃貸仲介の仕事のデメリットとしては、以下のようなことが考えられます。
土日は休めない
お客様が来店されるのが週末に集中するので、土日・祝日は基本的に休めません。その代わり、平日は水曜日が定休日のお店が多く、火曜か木曜に休みを取れば連休にすることも可能です。
繁忙期は特に忙しい
冬から春先にかけての人事異動や進学、就職によって人が動く時期は特に忙しいです。1月〜3月は不動産業界の繁忙期ですから、残業することも多くなるでしょう。この時期、有休を取ることは難しいです。
しかし、裏を返せばその分稼ぐチャンスがあるということです。夏の閑散期は自分ががんばりたくてもそもそも反響がない、ということがありますが、繁忙期は次から次へとお客様がやってきます。
残業が増えてゆっくり休めないのは辛いですが、収入アップの時期だと思って乗り切りたいところです。
同じ仲介の仕事でも売買仲介の方が収入は高くなります。仲介手数料は成約した金額によるので、家賃を元に計算する賃貸仲介では、どうしても限界があります。
売買仲介よりは収入が低い
もっと稼ぎたい!と思ったら、賃貸営業の経験をもとに売買営業にキャリアチェンジするのが良いでしょう。
賃貸仲介営業はお客様の人生と関わる仕事
賃貸仲介営業は物件を紹介する仕事ですが、それだけではありません。住まいは人が生きていく上でなくてはならないものであり、人の人生に深く関わる部分です。
来店されたお客様のお部屋に関する希望などを聞きますが、ときには引っ越しをする理由などを聞くこともあると思います。結婚するから、子供が産まれるからという理由もあれば、離婚をするからという理由もあるかもしれません。
普通に生活をしていたら聞くことのないお客様の人生に関わるお話に触れられることも、人として貴重な経験になるでしょう。お客様から「いい物件を紹介してくれてありがとう」といわれれば、それまでの忙しさも吹っ飛んでしまうかもしれません。
賃貸仲介の仕事は、人と希望の物件をつなぎ、より良い人生を歩んでいくお手伝いをすることができる、やりがいのある仕事です。
まとめ:賃貸仲介営業の仕事はやりがいのある仕事
賃貸仲介営業は、物件情報をウェブサイトに掲載し、お客様の問い合わせに対応するのが仕事です。物件の案内、条件交渉なども行い、最終的に契約に至れば完了です。
お給料は固定給+インセンティブとなっていることが多いので、がんばった分だけリターンがあります。
繁忙期は休みも取りづらいですが、未経験でもチャレンジできる仕事ですし、なによりもお客様の住むところを紹介するという、ある意味人生をサポートするやりがいのある仕事です。