転職で賃貸仲介を目指すなら?仕事の内容や向いてる人の特徴
不動産業界への転職を考えているなら、仕事内容はもちろん、本当に自分に適した仕事なのか、しっかりと分析することが大切です。
今回は不動産業界の中でも求人が多い、賃貸仲介の仕事について詳しく解説するとともに、向いてる人の特徴についてもお話しします。
不動産の賃貸仲介は家を紹介する仕事ですが、学歴や資格よりも人柄が大事な仕事です。また、未経験でもチャレンジできる仕事ですが、向上心ややる気ももちろん大切です。
賃貸仲介の仕事には何が必要か、そのポイントを押さえて転職を成功させてください。
目次
不動産の賃貸仲介ってどんな仕事?
賃貸仲介の仕事は主にこのような流れで進んでいきます。
- 自社のホームページ、ポータルサイト、広告などに物件情報を掲載する
- お客様の問い合わせに対応する
- お客様を内見に案内する
- 重要事項説明をして契約手続きをする
お客様の反応を得るためにやること
売買の仲介と違い、賃貸の仲介はお客様の反応があってから対応することが多いです。お客様は引越し先を探してポータルサイトや広告などを見て気に入った物件を見つけたら不動産屋へ問い合わせをしてきます。
この問い合わせを増やすために、物件情報を掲載するのが最初の仕事です。どのような物件かわかりやすい文章を作成したり、魅力的に見える写真を撮ったりして、お客様の目に留まるようにします。
お客様の反響に対応する
物件情報を見て問い合わせをしてきたお客様に対応するのが次の仕事です。問い合わせはメールや電話で来ることもありますし、直接来店されることもあります。最近ではSNSからの問い合わせも増えてきています。
問い合わせのあった物件についてはもちろん、いつでもおすすめの物件を紹介できるよう、常に準備を怠らないことが大切です。
物件案内をする
紹介した物件が気に入ってもらえたら内見にご案内します。時間があれば、問い合わせがあった日にお連れすることもあります。
内見は土日に集中することが多いです。1件だけで決める人は少なく、1組で1日数件回るのが一般的です。遠方の方にはZoomなどのオンラインツールを利用して内見をする方法も増えてきています。
契約などの事務手続き
実際に見てその物件を気に入ってもらえたら、契約手続きに入ります。いきなり契約するわけではなく、まずは貸主や管理会社に連絡し入居審査に入ります。
その他、家賃、敷金礼金等の確認、重要事項説明などを経て契約に至ります。煩雑な事務手続きはやや面倒に感じますが、入金を確認できるとほっと一息つけるでしょう。入居日に借主に鍵を渡せば仲介の仕事は完了です。
なお、後ほど説明しますが、重要事項説明は宅地建物取引士の資格を持っている人しかできない仕事です。
賃貸仲介の勤務時間や休日など
不動産業界は一般的に土日も営業していますから、賃貸仲介の仕事も当然土日は出勤日です。お客様が物件を見に来るのは土日に集中しますから、週末休むのはまず無理です。
その代わり平日が休みになります。不動産会社は一般的に水曜日休みが多いので、それとは別に1日休みを取り、週休2日とするのが定番です。
賃貸仲介は、お客様の問い合わせに対応するのが仕事の基本です。閉店間際に問い合わせが来て話が長引くということでもなければ、繁忙期以外はそれほど夜の残業はありません。
▼不動産業界の休日事情についてはこちらも参考にしてください!
繁忙期は忙しい
春や秋の引っ越しシーズンはとにかく忙しくなります。日中は内見で終わってしまうということも珍しくありません。昼間は外出、会社に戻ってきてから事務処理をしていると毎日残業になってしまうということもあるでしょう。
しかしここは稼ぎどきなのでがんばりたいところ。インセンティブを稼ぐチャンスです。
繁忙期にまとまった休みを取ることは難しいですが、その分、夏場の閑散期にゆっくり休む人が多いです。
賃貸仲介の仕事のやりがい
賃貸仲介の仕事は、お客様が理想とする物件を見つけて紹介する仕事です。繁忙期は本当に忙しいですし、大変なことも多い仕事ですが、お客様から感謝の言葉を聞けるのもこの仕事のやりがいの一つです。
「この人にはこの物件が最適だ!」と思った物件がピタッとはまり、「いい物件を紹介してくれてありがとう」と感謝されれば、それまでの苦労も吹き飛びます。
また、物件情報を集めるところから内見の案内、契約まで一連の流れを一人で担当できるというのも大きな魅力です。契約が取れればその件数や金額が自分の評価にもつながるので、頑張った結果がわかりやすい仕事でもあります。
賃貸仲介の仕事をするために必要な資格や経歴
これから賃貸仲介の仕事に転職を考えている人は、どのような資格、経歴が必要なのでしょうか。実は賃貸仲介は未経験でもチャレンジできる仕事です。
資格はなくても転職はできる
不動産業というと、何か特別な資格がないと転職できないと思っている人も多いのですが、そのようなことはありません。特に資格がなくても転職は可能です。不動産に関する知識が今はなくても、転職してから学んで行けば良いでしょう。
また、大手の名の知れた企業ですと採用の条件に「大卒」と指定されている場合もありますが、中小企業であれば学歴にはこだわっていない会社もたくさんあります。
宅建があった方が有利
資格がなくても転職はできますが、取得しておいた方が良いのは「宅地建物取引士」の資格です。先ほど仕事の流れで紹介した「重要事項説明」については、宅地建物取引士の資格を持っている人しかできない仕事だからです。
自分が持っていなくても、社内の有資格者にその部分だけ担当して貰えば良いのですが、資格を持っていれば全て自分が担当できますし、他の無資格者の仕事をサポートすることもできるようになります。
会社の規定によっては資格手当がつくこともありますので、取っておいて損はありません。
▼宅建についてはこちらも参考にしてください!
賃貸仲介の仕事に向いてる人の特徴
賃貸仲介の仕事は接客業です。お客様の話を真摯に聞き、信頼関係を築いていくことが大切なので、人と接することが好きな人が向いています。
人の話を聞くのが好きな人
お客様対応の第一歩は、物件の説明をするのではなくまず相手の話を聞くことから。あれこれとこちらから話すのではありません。お客様にとって最適な物件を紹介するには、物件に対する要望やなぜ引っ越しを考えているのかなど、相手の話をよく聞くことが何よりも大切です。
話を真摯に聞くことで信頼関係を築き、あなたが紹介する物件に対して興味を持ってもらえるのです。
また、貸主、管理会社の担当者など多くの人と関わりを持ちます。それぞれの立場に寄り添い、スムーズにコミュニケーションを取れる人がこの仕事に向いています。
めげずに頑張れる人
問い合わせをしてきたお客様に一生懸命対応しても、なかなか契約が取れないということはよくあることです。特に仲介の仕事を始めたばかりの頃は、思うように契約が取れなくて悩むこともあるかもしれません。
しかし悩んでいても仕方がないので、気持ちを切り替えて前向きになることが大切です。うまくいかない時でも自分の気持ちをコントロールし、自分なりにうまくいく方法を模索できる人が向いています。
リサーチするのが得意な人
物件を紹介するには、その物件の情報だけでなく、周辺の環境に関することなど調べることがたくさんあります。お客様の目線に立ってリサーチし、物件の魅力だけでなく実際に住むことになる街の魅力も伝えられるようになると、成約率はぐんと上がるでしょう。
お客様目線でアドバイスできる人
どんな物件が自分に向いているのか、お客様自身ではよくわかっていないことも多いものです。そんなとき、図面だけではわからない部屋の特徴などを詳しく説明できると、早い段階でお客様と信頼関係を気づくことができるでしょう。
小さな子供がいる世帯と、高齢者だけの世帯ではおのずと適した物件が違います。
- 段差がない
- 収納が多い
- 防音効果に優れている
など、お客様の目線に立ったアドバイスができるような心遣いができる人はこの仕事に向いています。
常に向上心を持って仕事に取り組める人
賃貸仲介の仕事に必要な情報は日々新しくなっています。常に情報収集をし勉強していないと、いざというときに必要な提案ができません。地域の開発情報、不動産業界のトレンドなど知っておくべきことはたくさんあります。
不動産に関する知識はもちろんのこと、法律や金融などについても幅広く学び、知識を増やしていこうという意欲のある人は、この業界でも活躍できるでしょう。
段取り上手な人
賃貸仲介の仕事は、お客様に物件を紹介するだけでなく契約手続きなどの事務仕事やお金のやり取りなどその業務は多岐にわたります。
一度に何組ものお客様を担当していると、様々な業務が交差してくるので、仕事に優先順位をつけて滞りなく進めていけるスケジュール管理能力も大切です。スピード感を持って動かないとお客様があっさり他店に行ってしまうこともありますので、段取り上手であることはとても重要な要素です。
まとめ:未経験でも賃貸仲介業に転職は可能!人間力がカギ
賃貸仲介の仕事は、物件情報を広告等に掲載し、お客様がから反応があったら物件を紹介するというのが主な仕事です。物件を気に入ってもらえれば契約にいたります。
「この物件にしよう」と決めてもらうには、その方に最適な物件を紹介できるだけの知識も必要ですが、お客様の話を真摯に聞き、信頼関係を築いていくことが何より重要です。
また、常に最新の情報を仕入れ、不動産以外の分野についても勉強を欠かさない向上心も必要です。資格がなくても人間力があればチャレンジできる仕事です。