賃貸仲介の自社ホームページの必要性〜効率的な集客のために
不動産の賃貸仲介業では、大手のポータルサイトを利用している会社が多いと思います。実際、問い合わせが来るのもポータルサイトからがほとんどだと思いますが、そのような状況で自社のホームページをわざわざ作る必要があるのでしょうか?
結論から言いますと、自社のホームページはあったほうが良いです。会社の強みをアピールすることができますし、うまく作り込むことができれば、ポータルサイトに頼らずとも集客が可能となります。
ではどのようなホームページが良いホームページなのか、作り方のコツやあったら便利な機能などについて解説します。
これから自社のホームページを作ろうと思っている担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
賃貸仲介における自社ホームページの必要性
2020年の不動産屋の数は12万件を越え、もうすぐ13万件に迫ろうという勢いで増加しています。2014年から7年連続で増加しており、この傾向はしばらく続くものと考えられています。
賃貸仲介の仕事は在庫を持たなくても開業できることや初期費用が比較的低く抑えられることから、独立しやすい仕事だといわれています。
とはいえ、毎年一定数の人が廃業をしているという事実もありますから、知名度の高い大手不動産会社に負けない強みが必要です。
そのひとつが、自社のホームページです。
住む場所は、人が生きていく上で不可欠なものであり、休息を得るための重要な場所です。賃貸とはいえ、そのような大切な場所を選ぶなら、信頼できる人、会社に依頼したいと思うものです。
ですから、「私たちはこのような会社です」と信頼できる会社であることを示すために、ホームページが必要なのです。
また、ポータルサイトに情報を掲載するとしても、タイミングが問題です。物件情報は、登録したからといって即時更新されているわけではありません。
ポータルサイトによっては情報を掲載しても、更新が数日後になってしまうこともあります。
その点、自社のホームページなら常に最新の情報を掲載することが可能です。たとえば、見込み客にLINEのお友達追加をしてもらえれば、その人が希望する物件の情報が掲載されたと同時にURLを送る、ということも可能になります。
会社の信頼性を高め、お客様に最新の情報を届けるために、自社のホームページを大いに活用すべきです。
集客に効果的な自社ホームページを作るには
ではどのようなホームページが良いのか、評価が高くなるホームページの特徴について解説します。
見やすい、操作性がわかりやすい
ホームページは、どこになんの情報があるのか、パッと見て分かりやすいことがとても重要です。見づらいと思った時点で、ユーザーは離脱してしまうからです。
- 字の大きさ
- 色の使い方
- 画像の多さ
- 情報を探しやすい設計
など、見やすい工夫が必要です。
さまざまなデバイスに対応したホームページにする
物件の検索はパソコンからする人もいれば、スマホからする人もいます。最近はタブレットの利用者も増えています。
どのようなデバイスから見ても、見やすい作りであることが重要です。一昔前のホームページですと、パソコンから見ることを前提としており、スマホで見ると字が小さすぎて非常に見づらい場合があります。これではいけません。
最近はスマホで検索する人が圧倒的に多いですら、小さな画面で見ても検索しやすい、読みやすい作りであることが大切なのです。
選択肢・情報量が多いほどユーザーには魅力的
掲載物件数の多さはとても重要です。お客様はたくさんの部屋の中から理想の物件を見つけたいと思っているので、選択肢が多いほど魅力的だと感じます。
同時に、物件に関する情報量の多さも評価に影響します。家賃や間取りなどの基本情報だけでなく、どのような設備がついているか、周辺環境の情報、内装・外観の写真など住んだときのイメージが湧くような情報がたくさんあると、ホームページの滞在時間も長くなります。
自社の強みがわかるようにする
ホームページでは、大手の不動産会社にはない自社の強みをアピールしていきたいところです。
- 地元密着型で地域の情報に強い
- オンライン内見でどこからでも物件を見ることができる
- 他社で公開していない物件あり
- 親身な対応
- 入居後もしっかりフォロー
など、自社にしかできないことをしっかりと記載していきます。
正直なところ、物件の内容では差をつけづらい部分があります。基本的にはどの不動産会社でも同じ情報を持っているのですから、物件情報でアピールするなら、地元の大家さんから直接管理を依頼されている物件などが良いでしょう。
また、どのような人が担当してくれるのか、スタッフの情報もよくみられる部分です。物件の情報も大切ですが、この人なら任せられる、この人に相談したいと思ってもらうこともとても重要です。スタッフの情報なども充実させていきましょう。
お役立ちコンテンツで集客を強化
ホームページでは、物件情報以外にもブログなどお役立ちコンテンツがあると滞在時間が長くなります。
- お部屋選びのコツ
- 内見の時に注意すること
- 引っ越し費用を抑えるコツ
など、これから賃貸物件を探そうと思っている人の役に立つ情報を積極的に掲載していきましょう。
更新頻度も大切で、毎日とは言いませんが週に1〜2回くらいは新しい情報を出していきたいところです。
問い合わせがしやすい環境を作る
ホームページの目的は「集客」ですから、役立つ情報を掲載して終わり、ではありません。
物件情報を見てもらった後に、「ちょっと問い合わせてみよう」と思ったお客様がすぐに問い合わせができる準備をしておくことが何よりも大切です。
問い合わせ用のメールフォームはもちろんのこと、最近ではLINEで問い合わせしたいという人も増えています。公式アカウントにお友達追加をしてもらえるようにしておきましょう。
あったら便利!ユーザーの役に立つホームページの機能
ホームページには物件情報をたくさん掲載しつつ、理想の部屋を探しやすい機能をつけておくことも大切です。どんな機能があったら便利なのか、自分が部屋を探す人の立場に立ってみるとわかるでしょう。
詳細検索機能
エリアや最寄駅だけでなく、様々な条件で絞り込める機能があるととても便利です。
- 間取り、家賃
- 駅からの距離
- 築年数
- 無料でついている設備
など、お客様がお部屋探しで気にしていることを、そのまま検索条件にできるといいでしょう。
お気に入り機能
色々と絞り込んで探した物件を比較したいと思った時に、検索履歴が残っていると比較しやすいです。ただ、もっと比較しやすいように、お気に入り機能がついているとなお良いです。
履歴だけですと、検索してみた物件がすべて出てきてしまいますが、「お気に入り」登録ができれば、本当に気になった物件だけを比較検討できます。
作りっぱなしではダメ!データを分析し集客に活用する
ホームページを作る目的は、会社の信頼性を高め、できれば自社だけで集客できるようになることです。ですから、作っただけで満足していたらダメなのです。
- どのページが良く見られているのか
- 流入元
- 良く使われているデバイス
- 検索されているキーワード
など、データを集めて分析することが大切です。
たとえば離脱が多いページは何が問題なのかを探りながら改善していく必要があります。人気のあるキーワードがわかれば、そのキーワードでブログを書くなどしてさらにアクセスを増やす工夫をしたいところです。
まとめ:賃貸仲介に自社ホームページは必要!見やすさ、検索のしやすさを追求しよう
物件情報はポータルサイトに載せておけば良いのでは?と思われるかもしれませんが、賃貸仲介においても自社ホームページは必要です。会社の信頼性をアピールし、物件情報をより早くお客様に届けるためです。
見やすさ、操作性などを工夫し、情報を検索しやすいホームページが評価が高いです。また、最近はスマホで検索する人が多いので、どのようなデバイスでも見やすくしておくことが大切です。
導線もよく考え、見てもらうだけでなく問い合わせのしやすさも追求しましょう。わかりやすい、使いやすいホームページを作ることで、ポータルサイトに頼らなくても集客できるようにしたいものです。