賃貸営業のメールで追客の成果が出る書き方のコツ【例文あり】
賃貸営業に欠かせないツール、メールを使いこなせていますか?追客には、電話ではなく、メールやメッセージアプリなどを使うのが主流です。
電話は相手の時間を奪ってしまいますし、いきなり営業の電話がかかってくれば、迷惑だと思われかねません。メールなら、相手が忙しくてもアプローチすることができます。
しかし、「送ってもあまり反響がない」「成約に結びつかない」というお悩みも多いでしょう。賃貸営業で成果を出すには、どのようなメールを送るかが非常に重要です。
他社も同じようにメールを送ってくるのですから、その中からこちらが送ったメールを開けて読んでもらう必要があるのです。
今回は、メールの開封率をあげるコツと例文をあわせてご紹介します。
目次
今やメールは営業の主流!追客に欠かせないツール
- 電話をかける
- ダイレクトメールを送る
- チラシのポスト投函
など、営業の方法は数々あります。
これらの方法がなくなったわけではありませんが、やはり主流はメールやチャットです。お客様はインターネットで検索し、そのままメールで問い合わせる、という流れができていますので、こちらもメールで返信するという対応が必須です。
コロナの影響もあり、直に来店するお客様も減っていると思います。わざわざ店にかなくても、メールなら営業時間を気にせずに問い合わせができることもあり、お客様にとっても便利なのです。
聞きたいことに的確に答えてくれて、なおかつ素早く返事をくれる仲介会社なら、さらに詳しく話を聞いてみたいと思うのではないでしょうか。
成約率を上げる賃貸営業のメールのコツ7つ
メールは、送れば良いというものではありません。メールは便利だからこそ、他社も使っています。たくさんあるメールの中で、自社のメールを開封して読んでもらわなければ営業活動ができません。
では、どのようなメールを送るのが効果的なのか、お客様に読んでもらえるメールのコツをご紹介します。
1.スピードが大事!即返信する
メールの営業で最も大切なのはスピードです。契約後に「当社を選んでくださった理由」をお聞きすると、「最初に返信が来たから」と答えるお客様もいます。それほど、スピードは重要であるということを覚えておいてください。
- 午前中の問い合わせは昼まで
- 午後の問い合わせは夕方まで
- 営業終了間際から夜間の問い合わせは翌朝一番
このタイミングを心がけましょう。返信は、早ければ早いほど良いです。もし何かあってすぐに返信できない場合でも、24時間以内には返信したいものです。
2.思わずクリックしたくなるタイトルをつける
メールはタイトルが最も大事な部分です。いくら本文でためになる情報を提供していても、開封してもらわないことにはどうにもなりません。
お客様も、1日に受け取るメールは数件ではおさまらないはずです。大量にくるメールの中から、クリックしてみようと思ってもらえるタイトルをつけることが、メール営業の第一歩です。
ポイントは、3つあります。
- 一目でどんな内容かわかること
- 自分に関係のあるメールだと思ってもらうこと
- 目を引く工夫
たとえば、「新しい物件のご案内」だけですと、物件の紹介だなということはわかるのですが、いかにも営業メールのタイトルなのでそのままスルーされそうです。
例として、このようなタイトルを参考にしてみてください。
- お問い合わせいただいた○○アパートの件について
- ○○コーポ内見のご案内
- 内見していただいたお客様限定【キャンペーンのご案内】
- 【新着情報】世田谷区○○ファミリー向けマンションに空室!
- 女性向け★オートロックありデザイナーズマンション
その他大勢に向けたメールではなく、「自分だけに送られてきているんだ」という特別感が出るタイトルが良いです。また、【】、★など記号を入れると目を引きやすくなります。
3.冒頭で要点がわかるようにする
運良くメールを開けてもらったとして、冒頭で季節の挨拶や要件と関係のない文章が続くと、その時点で読まれなくなってしまいます。ここは、シンプルに伝えたいことを最初に伝えましょう。
また、読みやすさを追求し、専門用語や難しい漢字の使用も避けます。メールの最初にわかりにくい文章があると、それだけで読む気がしなくなってしまうからです。
最後まで読んでもらえるよう、冒頭で読者の気持ちをつかみましょう。
4.お客様が本当に知りたい情報を提供する
追客のメールは、ついつい宣伝になってしまいがちです。「この物件を売り込みたい!」という気持ちが前面に出ないように気をつけたいところです。
- 収入に見合った家賃の決め方
- 理想の物件を見つけるための条件の絞り方
- 内見の時に見るべきポイント
など、そのお客様はどんなことを知りたいのか、賃貸物件を探している人にどんな情報を提供したら喜ばれるのか、更なる問い合わせにつながるような内容を送りましょう。
そのためには、常日頃から情報収集を怠らないことが大切です。ちょっとしたネタでも、メールに入れたら興味を持ってもらえるかな?というものがあれば、メモしておくことをおすすめします。
5.限定感・特別感で最後まで読んでもらう
一斉送信していても、そうだと思われないように、「あなただけに特別なメールを送っていますよ」という雰囲気を感じてもらうようにします。「みなさんは」という呼びかけではなく、「あなた」の方が良いですし、随所に「○○様は」と個人名を入れるのもおすすめです。
タイトルや冒頭にも、
- 今だけのキャンペーン
- メルマガ読者限定
などの言葉を入れて、他の人は知らないお得な情報をお伝えしているということが伝わると、最後まで読んでもらえる確率が高くなります。
6.お客様にして欲しい行動を具体的に書く
せっかくお役立ち情報を伝えても、最後で気を抜いてしまうと、単なる「役立つメール」になってしまいます。
売り込み臭がしないように気をつけることは大切ですが、こちらとしては内見してほしい、契約してほしいという気持ちがあるのですから、読者に行動してもらうことを忘れてはなりません。
よくあるのは、「ご検討ください」ですが、それですと本当に検討して終わってしまいます。ですからメールの最後には、お客様に何をして欲しいのか、その行動を具体的に書きます。
- 内見をご希望の方はこのメールに返信してください
- キャンペーンは先着順です。すぐにこちら(リンク)からお申し込みください。
など、何をすればよいのかわかるようにしておきましょう。
7.相手に合わせた文面を心がける
もし、実際に来店されたお客様への追客メールでしたら、その方に合わせた文面にしたいところです。たとえば、若いお客様なら失礼のない程度に親しみやすい文章に、自分よりも年齢が上のお客様なら少しフォーマルな印象に。
お客様と対面した時の印象、話し方などをメモしておき、その人と実際に話しているような雰囲気でメールを作成できると、より相手に響く営業メールになるでしょう。
そのまま使える!営業メールテンプレート
では、実際のメールをどのように書いたら良いのか、いくつかサンプルをお見せしましょう。
問い合わせへの返信
〇〇 様
この度は、世田谷区の物件についてお問合せいただきありがとうございました。
〇〇 様を担当させて頂きます、●●と申します。
お問い合わせいただきました物件につきまして、詳しい資料をお送りいたしますので、ぜひ一度ご覧ください。
あわせて、周辺の物件についてもいくつか資料を添付させていただきましたので、比較検討のお役に立てば幸いです。
なお、詳しいご希望条件をお知らせいただければ、よりご希望にあった物件をご案内できると思いますので、ぜひお聞かせください。
このメールにご返信いただければ、さらにお役に立つ情報をお届けいたします。
追客メール
〇〇 様
お世話になっております。△△不動産の●●と申します。
先日お送りした資料は、いかがでしたでしょうか?
もしご不明な点がございましたら、どうぞ遠慮なくお知らせください。
また、周辺で新たに募集が開始された物件に関する資料をお送りいたします。もし気になる物件がございましたら、ぜひ見学にいらしてください。
こちらにご都合のよろしい日時を入れてご返信いただければ、予約を取らせていただきます。
第一希望: 月 日( ) : ~ :
第二希望: 月 日( ) : ~ :
第三希望: 月 日( ) : ~ :
〇〇 様のお越しを心よりお待ちしております。
物件の案内メール
〇〇 様
お世話になっております。△△不動産の●●と申します。
〇〇 様のご希望条件にあった物件が募集開始となりましたので、ホームページへの掲載前にご案内いたしました。
【新着物件情報】
〜東京都内 オートロック付き、駅から徒歩10分以内〜
*東京都豊島区|8万円|1K
(リンク)
*東京都板橋区|10万円|1LDK
(リンク)
*東京都葛飾区|7万円|1DK
(リンク)
非常に人気が高く、なかなか空きの出ない物件です。
こちらのメールに返信していただければ、さらに詳細な条件をご案内できますので、お早めのご連絡を心よりお待ちしております。
まとめ:賃貸営業メールは目に留まることを第一に考える!
今や、賃貸仲介の営業は電話ではなくメールが主流です。今回は、メール営業のコツについておつたえしました。
毎日大量に送られてくるメールの中で、いかに目を止めて開封してもらうかがとても重要です。そのためには、魅力的なタイトルをつけてクリックしてもらわなくてはいけません。どんなに魅力的な物件を案内していようとも、メールを開封してもらわないことにはどうにもなりません。
思わずクリックしたくなるタイトルに力を入れましょう。
また、開封の難関を突破した後も、最後まで読んで問い合わせに繋げる工夫が必要です。メールの最後には、「メールに返信してください」「電話をください」などお客様に具体的にしてほしい行動を入れておきます。
相手に合わせた限定感のあるメールで顧客の心をつかみ、反響につなげていきましょう。